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松下跡地にコイケ入居

2008年3月26日



 国母工業団地に立地し、3月末で閉鎖される松下電器産業ホームアプライアンス社甲府工場(昭和町紙漉阿原)の跡地に、電子部品材料メーカーのコイケ(中央市一町畑、小池光社長)が入居することが25日、決まった。コイケは中央市の本社工場から全面移転し、今春世界初の量産化に成功した6インチ(直径150_)サイズのタンタル酸リチウムウエハーの増産態勢を早期に構築するほか、今後需要拡大が見込まれる次世代DVD向け光学部品の増産にも対応する。

 コイケと松下電器産業が同日、売却契約を交わした。工場の敷地面積は46,800平方b、工場建物の延べ床面積は24,400平方b。コイケによると、土地建物の取得費や移転改修費を含む総事業費は約19億円。5月から工場の改修工事を始め、生産設備を順次移管、稼動。10月をめどに全面移転する。現本社工場は売却する。

 コイケは、携帯電話向け部品材料のタンタル酸リチウムウエハーで世界トップシェアの60%を持つ。携帯電話はブラジルやロシアなど新興経済国での普及拡大に加え、電話機の高機能化も進み、部品材料の需要が急増している。

 同社は2年前から現行の4インチ(直径100_)サイズのウエハーよりも効率的に部品が取れる6インチの開発に着手し、今年2月から世界初の量産化をスタート。増産に向け大型製造設備のスペース確保が急務で、新工場で対応する。

 また次世代DVDの規格がブルーレイディスクに一本化されたのに伴い、同DVD向けの光学部品の受注も急増。早急に増産態勢を整える必要があったという。

 新工場は現工場の3.5倍の規模で、携帯電話向け部品材料のニオブ酸リチウムウエハーの増産や環境対策向け材料など新規事業の開発も進める。同社の2008年3月期の売上高は前期並みの40億1千万円の見込み。新工場での増産で、12年3月期には倍増の80億円を目指す。

「2008年3月26日(水) 山梨日日新聞 より転載」